【料理 vol.63】ムニエルより断然美味しい★釣りニジマスのガリバタ醤油焼きの作り方
さて管理釣り場で釣ってきたニジマスの調理編の第二弾です。
前回は下処理編をお届けしました。
前回は釣りたてのアジフライの美味しさを思い出して、
(きっと釣れたて新鮮なのでニジマスもフライにしたらふわっふわで美味しいはずっ!)
と思ってフライにしてみました。
ところが期待とはウラハラに実に淡泊な味わいでありました。
下処理をしっかりとしたので川魚の臭みというのは一切なかったのですが、それと同じくらい味わいも無いのです…。
(ほーう、これが噂のニジマスの味か…こりゃー美味しくないと言われるわけだ…)
と納得、
ニジマスというのは川魚の中の食味ランキングとしては下の方になってしまうようで、味わいでいうと鮎がナンバーワンなのだそうです。
この釣り場で釣ったニジマスはサイズにして30cm程度かと思いますが、これが50cmくらいの大物になると脂のノリも変わってまた違うのだとか。
ただ今回調理してみてわかったことはニジマスという魚は、
・水分が多く水っぽい
・味という味がない
・脂のノリも弱い
と、こう羅列してしまうとありゃりゃという印象になってしまいます(ニジマスちゃんゴメンよ)。
なのでニジマスという魚は食べるためというよりも釣りの面白さを楽しむ魚なのかもしれません。
その代表格といえばブラックバスだと思いますが、ブラックバスを釣って食べるというのはあまり聞いたことがありません。
ですが釣り人の中にはブラックバス専門という方もいらっしゃると思います。
それだけ釣りの楽しさがあるお魚ということなんだと思います。
さて、このレシピを紹介する前に定番のムニエルも試してみました。
塩コショウをして小麦粉をまぶしてフライパンでパリッと焼き上げるあのムニエルです。
しかしそのムニエルの動画はボツにします。
美味しくないからです。
ムニエルというシンプルな調理方法で戦えるほどニジマスという魚には素材の力がありませんでした。
鮭とか鱈とか味のしっかりした魚だからこそムニエルというシンプルな調理法で味が引き立つと思うわけです。
なんでもかんでも粉をまぶしてムニエルにすればよいというものではないということを今回学びました。
ということでニジマスは素材の力が弱いことがわかりましたのでしっかりと補正してあげるべきです。
香草とニンニクでしっかりとマリネしてバターしてマリネ液とバターでアロゼ(油をかけ続ける調理法)して仕上げます。
あんなに存在感のなかったニジマスが
(え?これがニジマス?)
と思うくらいの味わいに変化します。
少なくともムニエルよりは数倍美味しいと思いますのでぜひお試しくださいませ。