バターナッツ・スクワッシュ
バターナッツ・スクワッシュ, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=3587641 / CC BY SA 3.0
#カボチャ
#果菜
バターナッツ・スクワッシュの断面。
「バターナッツ・パンプキン」(オーストラリア英語)。
バターナッツ・スクワッシュ(英: butternut squash、豪・新: butternut pumpkin/gramma)とは、つるになるカボチャの一種。
ニホンカボチャ(学名: Cucurbita moschata)の品種の一つである。
熟した実を秋に収穫する「冬カボチャ」(winter squash)に分類される。
ひょうたん型の実は重さが500グラムから1キログラムで、黄褐色の果皮と汁気のある果肉を持つ。
上部はやや水っぽく、膨れた下部に種が入っている。
一般のカボチャ同様、甘味とナッツの風味がある。
繊維質が少なく、ねっとりした食感に特徴がある。
熟すと次第にオレンジ色が深くなり、甘味が増して濃厚な味になる。
食物繊維、ビタミンC、マンガン、マグネシウム、カリウムなどの栄養素を含み、ビタミンAとビタミンEは特に豊富である。
食材とするのは果実だが、野菜として調理される。
調理法としては、ロースト(オーブン焼き)やソテー、カリカリに炙る、ピュレにしてスープに用いるなどがある。
マッシュしたものをキャセロールに入れたりパンやマフィンの生地に混ぜることもある。
バターナッツの中でもっとも普及している変種、ウォルサム・バターナッツはマサチューセッツ州ウォルサムにあるウォルサム試験場においてロバート・ヤングが作出したとされる。
しかし、ドロシー・レゲットが主張するところでは、その夫チャールズが1940年代にマサチューセッツ州ストウでウォルサム・バターナッツを作り出し、ウォルサム試験場の研究者に伝えたのだという。
ドロシーによれば、チャールズはグースネック・スクワッシュとハバード・スクワッシュを掛け合わせて新しい品種を作り、「バターのように滑らかで、ナッツのように甘い」ことから名をつけた。
オーブン焼きはバターナッツ・スクワッシュの調理法として代表的なものである。
果実を長軸に沿って二つに割り、油を塗るか水で濡らした断面を下にしてクッキングシートに置き、柔らかくなるまで45分ほどオーブンで焼く。
焼きあがったものは様々な料理に用いられる。
果皮や果梗、種はふつう食用とせず、料理の前に取り除いておく。
ただし、種は生でも焼いても食べることができる。
果皮は加熱すると柔らかくなって食べられる。
オーストラリアではパンプキン(pumpkin)の一種とみなされており、ほかの種類のパンプキンと同じように使われる。
バターナッツ・スクワッシュは南アフリカ共和国でも一般的に食べられており、スープにしたり丸ごとグリルで焼いたりする例が多い。
グリル焼きにする場合、ナツメグとシナモンなどのスパイスを振ったり、中に詰め物(ほうれん草とフェタチーズなど)をしてからホイルに包んで焼く。
グリル焼きは「ブラーイス」(バーベキュー)の付け合わせとされ、スープは前菜にされる。