残暑落ち着き 芋煮会シーズンへ 猛暑で具材となる野菜が高騰〈仙台〉 (24/09/23 18:18)

東北南部に秋を知らせる「芋煮会」のシーズンが始まりました。仙台市青葉区にある芋煮会場には徐々に予約が入り始めているそうですが、今年の猛暑の影響で具材となる野菜が高騰しています。

残暑も落ち着き秋の気配を感じる9月23日。肌寒さとともに食べたくなるのが、東北の秋の風物詩「芋煮」です。青葉区芋沢にある「元祖仙台いも煮会場広瀬川」。手ぶらで芋煮を楽しめるとあって、23日も会社の同僚グループなどが訪れていました。

芋煮客
「みんなで集まって何かやりたいねとなって、ネットで調べたら芋煮が出てきたので。仙台に住んでいるなら芋煮したいなって思って。初めてです。楽しみです」

1人を除き全員が県外出身というこちらのグループ。芋煮会は23日が初めてだそうです。

芋煮客
「芋煮会、楽しみましょう!カンパーイ!」

火起こしに悪戦苦闘しながらも、和気あいあいとした雰囲気に。これもまた「芋煮会」の醍醐味のひとつ。15分ほど煮込んだら具だくさんの芋煮が完成です。

芋煮客
「みそ食べる人誰もいないの?」

しょうゆベースの山形風と、みそベースの仙台風を食べ比べ!

芋煮客
「みそが好きです。いただきまーす!」

23日の仙台の最高気温は20.5度で、皆さん、体も心も温まったようです。

芋煮客
「こういう文化、みんなで食べる文化を今までやったことなかったので、鍋をみんなと楽しく食べて、幸せいっぱいです」
「おいしさをみんなと共有できて思い出になります。食べたら温かくなってきて、きょうみたいな日にぴったりだなって」

10月は芋煮会のハイシーズンといわれていて、こちらの店にはすでに多くの予約が入っているということです。順調な売り上げが見込める一方、店を悩ませているのが芋煮の具材である野菜の高騰。この夏の猛暑に加え雨が少なかった影響で、サトイモなどの根菜類やハクサイやネギなどの仕入れ値は例年の2倍ほどに値上がりしているそうです。

元祖仙台いも煮会場広瀬川 宍戸イエ子さん
「いろいろ値上がりしていて、野菜以外にも肉も上がった。食材以外にもわりばしにしろ何にしろ、全部値上がりした」

それでも、お腹いっぱい芋煮を楽しんでほしいと、この店では値上げはしませんでした。

元祖いも煮会場広瀬川 宍戸イエ子さん
「広瀬川の紅葉も始まると思うので、紅葉と芋煮は合うと思うので、ぜひ寒くなる前に温かい一杯を食べてほしい」

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