シンプルな蕪のスープ Simple Turnip Soup

食欲のない時、胃腸の調子が優れない時、疲れた時。
どんな時にもスープは最も体に優しい食事です。

せっかく体に良いはずのスープ、インスタントで済ませていませんか?

せっかく家で作るのに、市販のスープの素や固形ブイヨンを入れていませんか?

「うちのブイヨンは無添加だから」
無添加と書いてあっても、実はからくりがあります。
原材料の欄を見てください。
ほぼ全ての市販品に
– アミノ酸など
– たんぱく加水分解物
– 酵母エキス
と書かれていることでしょう
後者二つは「食品添加物」ではなく「食品」の扱いになっているため、商品はなんと「無添加」と謳うことができるのです。
これらはたとえ原料が自然由来の材料であっても生成過程で人体に悪影響のある危険な薬物を使用し、残留がないとは言えません。機能からいっても本来は添加物に分類されるものです。

添加物の味は濃いので、脳が騙されて「美味しい」と感じます。
しかしこれらの合成化学物質に、脳は騙されても、腸は騙されません。
私たちの腸内細菌叢がこれらの合成化学物質によりそのバランスを壊されてしまうと、全身の慢性疾患を引き起こします。
多くの免疫疾患は、腸のトラブルが原因と言われています。

添加物を絶って、味覚の狂った舌を一度リセットしてみませんか?
シンプルに一種類だけの野菜で作ったスープで、味覚のリセットをします。
本来は、野菜自身が出汁(だし)。
たまねぎでも、キャベツでも、にんじんでも、それ自体がスープの素になります。
冷蔵庫の隅でしなびた野菜はありませんか?
我が家の冷蔵庫には1ヶ月以上前に買った蕪があったので、今回はそれを使いました。
野菜はしなびていても栄養はちゃんと残っています。
捨てないでスープにしてしまいましょう。

シンプル野菜スープの材料は、野菜、塩、バター、水のみ。
野菜を切って、バターで炒めて、水を足して煮て、ミキサーにかけて塩を足して出来上がり。
簡単でしょう?

本気で体を食べ物で治したい人にはバター抜きを勧めますが、さすがに「わあ美味しい!」とまではいきません。
バターひとかけらで、格段に美味しくなるのです。
やはり食べる楽しみがないと続きません。
動物性油脂って体に悪いと思い込んでいらっしゃる方が多いと思います。
そんなことは全くありません、むしろ加熱する料理には植物性油脂の方が体に良くないのです。

バターで野菜を炒めることで野菜の旨味が引き出され、ぐんと美味しくなります。
鍋に水と野菜とバターを入れて煮ても、材料は同じなのに全く味が違うのです。
まるで生クリームを足したようなコクが生まれます。

そして今回の動画の主役は、チャイブ。
我が家のチャイブはちょうど花が咲いて、スープを可愛らしく飾ってくれました。
このほんの僅かなチャイブが、劇的にスープを美味しくしてくれます。
ハーブでわざわざ買うのはむやみに高いし、プラスチックのゴミを増やすだけなので、ぜひチャイブの苗を一つ小さな鉢植えで育てておくことをお勧めします。
ハーブのプランターは薬箱とお考え下さい。
ハーブは、生きた常備薬なのです。

【材料】(一人前あたり)

蕪:1個
バター:10g
塩:ひとつまみ
水 :100cc

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