かつおのたたきばぁば風 94歳・現役料理研究家 「ばぁば おけいこの時間」 鈴木登紀子料理教室を実況中継|kufura [クフラ]

かつおのたたきばぁば風 94歳・現役料理研究家 「ばぁば おけいこの時間」 鈴木登紀子料理教室を実況中継|kufura [クフラ]

約50年続くばぁばのお料理教室にお邪魔しました!

東京都武蔵野市の自宅で月に1度、約10日間にわたって「鈴木登紀子料理教室」を開催している“ばぁば”こと鈴木登紀子さん(94才)。その月ごとに、旬の食材を使ったお料理を学びます。

ばぁばのお稽古は、一般的な料理教室とは違って生徒さんが包丁を握ることはなく、あらかじめ献立表と作り方が配られ、ばぁばが目の前で調理し、生徒さんはそれをいただくというスタイルです。午前11時、生徒さんはまずお台所に集まり、ばぁばの包丁さばきや下ごしらえのコツ、煮炊きのポイント、そして盛り付けの妙をばぁばの軽妙な解説とともに見学。その後、お膳だてが整ったダイニングテーブルに移動して、会席形式で順に供されるお料理を堪能するのです。

1日につき生徒さんは最大8人。九州や北海道から参加するかたや、10年以上休まず通い続けている生徒さんもいます。ばぁばは2人の助手さんと約3時間立ちっぱなしで、先付けから甘味まで8〜10品の献立を順に、みなさんのお膳に並べていくのです。このスタイルは、約50年前にご近所の主婦の方々に請われて、ばぁばが料理教室を始めた約50年前から変わっていません。

46才で「きょうの料理」(NHK Eテレ)出演のきっかけとなり、料理研究家としてもデビューする礎となった「鈴木登紀子料理教室」。ばぁばが「私の聖地」と呼ぶお台所を舞台に繰り広げられる“お稽古劇場”のハイライトをお楽しみください!

水無月の献立 「つゆの晴れ間に」

「旬の食材を使ったお料理を、その時期にふさわしい器に、美しく盛り付けてお出しするのが会席料理のしきたりなのです」とばぁば。

水無月(6月)は旧暦では6月下旬〜8月上旬にあたり、この時期はちょうど田植えのシーズン。田に水を引くために他の場所が干上がってしまうことから、「水が無くなる=水無月」と名付けられたという説もあります。新暦では梅雨のまっただ中。ジメジメと蒸し暑いこの時期には、さっぱりと涼やかなお料理で献立を構成します。器もガラスや明るい色味のもので統一し、“涼”を演出、しょうがやにんにく、みょうがといった薬味が登場し始めるのも特徴です。

水無月の献立から。「かつおのたたきばぁば風」の作り方

献立

【先付け】もずくのしょうが酢

【椀もの】えびの白和え

【焼きもの】かつおのたたきばぁば風

【志のぎ】ごま豆腐

【揚げもの】なすの揚げびたし

【酢のもの】和風ピクルス

【食事】きつねご飯、巻き南蛮、あさりのみそ汁

【甘味】富貴豆

今回ご紹介するのは「かつおのたたきばぁば風」。「自宅でたたきにするなんて、ちょっと無理!」と思うかもしれませんが、金串が5本あればOK。脂身が少ないかつおは、血合いを丁寧に取り除き、ガスコンロの直火でさっと炙るだけで、キッチンを汚すことなくおいしいたたきが作れます。

材料(約4人分)

かつお(刺身用) 2節(背400g〜500gを1節、腹350gを1節)

レモン 1個

にんにく (すり下ろし)4片分

しょうが (すり下ろし)3片分

細ねぎ (小口切り)

わかめ (水で戻す)50g分

きゅうり 1本

みょうが (縦半分に切ってせん切り)2個分

にんじん(せん切り)4cm長さのものを縦半分

ねぎ(芯を取り、4cm長さのせん切り)8cm分

青じそ・溶きからし・しょうゆ 各適量

作り方

1.わかめは筋を除いて2cm幅に切り、熱湯にくぐらせて氷水に取る。きゅうりは薄い輪切りにして立て塩(3%濃度の塩水に放してしんなりさせる。水1/2カップ(100ml)+塩小さじ1)にし、水気をかたく絞る。みょうが、にんじん、ねぎはそれぞれ冷水に放してシャキッとさせる。

2.かつおは血合い(色の濃い、黒ずんだ部分)を丁寧に取り除く。まな板に皮目を下にして置き、金串を扇状に5本刺す。皮側からガスコンロの火にかざして炙り、軽く焼き目が付いたら裏返して身を炙る。身の色が白くなったら、たっぷりの氷水に取り、水の中で串を抜く。かつおの水気を布巾やキッチンペーパーでしっかり拭き取る。

3.背の節は5〜6cm、腹の節は4〜5cmの引き造り(包丁を手前に引いて切ること)にする。

4.レモンを半分に切り、汁をまんべんなくかつおに絞りかける。にんにくとしょうがは半量ずつ背と腹に指先でペタペタと貼るようにのせ、細ねぎをのせる。

5.皿に水気を切った1を置いて青じそを敷き、4を盛る。しょうゆ、溶きがらしでいただく。

PROFILE

鈴木登紀子(すずきときこ)

日本料理研究家。1923年11月に青森県八戸市に生まれる。46才で料理研究家としてデビュー。東京・武蔵野市の自宅で料理教室を主宰するかたわら、テレビ、雑誌等で広く活躍。『きょうの料理』(NHK・Eテレ)への出演は、50年近くになる。『ばぁば92年目の隠し味』(小学館)はじめ著書多数。

#カツオのたたき#鈴木登紀子#料理

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16 Comments

  1. 先生の丁寧な調理を拝見できて嬉しいです。どの料理の味付けも上品です。益々お元気でご活躍下さい。

  2. ばぁばあ大好き💕😃チキンパプリカ作ったよ!美味しい😋
    あと甘いかぼちゃの煮付け よく出来ました!ばぁばぁの作り方最高

  3. 薬味が沢山で手間仕事が素晴らしいです。食器も素敵でお料理がもっと美味しそうに見栄ますね。お店でも拝見したことないレベルです✨

  4. 毎日ほぼ家族の食事作ってます😅出勤前帰宅後に少々疲れ気味でしたが、先生の料理を見て癒されました🙇ありがとうございました。

  5. すみません、後ろからスタッフの方々の後片付けの音が大きすぎます。どうぞもう少し先生の説明に寄り添うように静かにお片付けをお願いいたします。視聴者は先生の溢れる料理の愛情を受けていることをスタッフの方々、お忘れなくお願いいたします。

  6. 登紀子先生の精神が伝わる料理、感動して溜息が出ます。先生のお母様直伝の精神。料理は生命を伝え毎日食と共に先人を確認する文化ですね。